私が長女の妊娠から出産までのお話です。
夫婦で居酒屋の経営を始めて2年目半ばの時でした。
ほとんど休みもなく1日15時間労働。
くたくたに疲れて帰る毎日でした。
ある日、ふと生理がきてないのが発覚し、妊娠検査薬をつかうと陽性。
すぐに産婦人科に行き検査してもらったところ、妊娠していました。
エコーでみると小さい物体が卵巣の中にありました。心臓がピコピコ動いていて音を聞くとドクドクと音がし、生きてるんやなと実感し涙が出てきました。
旦那さんとこの子のために頑張ろうねと話しました。
つわりはあまり酷くはなかったのですが私は大好きな味噌汁の匂いがダメで鼻をつまみながらランチ営業で使う味噌汁を作ったのを覚えいます。
お客さんには気づかれたら言おうと旦那さんと約束し、今まで通り働きました。
だんだんとお腹が大きくなっていくうちに、腰が痛くなったり、狭い調理場を通るのがしんどくなりました。
いつもエプロンをしていたので気づかれたのは妊娠7ヵ月ぐらいでした。
みんなから祝福され、お客さんがいっぱいお守りも買ってきてくれたりとたくさん励まされました。
動きづらくしていると料理やドリンクを運んでくれたりと本当に助けられました。
2人の両親は遠くに暮らしていたためあまり頼れず、当時お客さんでお義母さんと呼んでいた方(当時60代前半)が店を手伝ってくれました。
妊娠は、病気じゃないから動きなさいと先輩方に言われましたがなんせ初めての事で身体は自由がきかないしかなりしんどかったです。
予定日は10月3日でした。
順調に何事もなく成長してくれ良かったです。
少し鉄分がたりて無かったので鉄剤を処方されていました。
また葉酸がいいとネットなどでみて飲んでいました。
名前がなかなか決まらず、いい名前と思っても画数がよくなかったり、毎日そのことを考えていると夜も眠れなくなり、父に相談しました。
すると数日後に、みずきはどうかと連絡がきました。
名字に当てはめるとスーッと心が落ちつきこれしかないと思いました。
漢字は旦那さんの貴をとって女の子でしたが瑞貴と決めました。
名付けの地獄から開放され一安心しました。
仕事は休憩しつつギリギリまで頑張ることにしました。
39週の検診をうけ、今まで恥ずかしがって見せてくれなかった顔を初めてみました。横顔で口と鼻がありどっちに似てるかなーっとよく話しました。
その2日後、いつも通り夜営業をしているとパンツが冷たくなりもしかして漏らしたかと思いましたが何か違うなーあっ破水かも!
旦那さんに破水したかもしれんと伝え、病院に電話するとすぐに来て下さい。と言われました。
まだお客さんがいたので一人で準備していた荷物をもってタクシーを呼び、病院に向かいました。
ドキドキと不安が押し寄せてきました。
検診の結果やはり破水していました。
すぐに着替えて陣痛室に入りまちました。
夜の11時前ぐらいでした。
徐々に陣痛がはじまりより一層不安が押し寄せてきました。
お腹壊したときの痛みが間隔をあけてきました。
夜中の1時過ぎに仕事を終えた旦那さんが病院にきてくれました。
前もって陣痛がきたらさすったり飲み物のましたりしてあげると言っていた旦那さんですが、仕事の疲れから少しはさすったり、声をかけてくれましたが気づくと爆音のいびきをかき寝ていました。
頭では仕事で疲れてるのにありがとうと思いましたが心ではこっちは痛くて寝れんのに呑気にいびきかきやがってと怒りがでました。
それから朝になり朝食が出ましたが痛みで食べれず、もってきていたウィダーインゼリーで体力をつけました。ご飯は旦那さんに食べてもらいました。その後旦那さんは仕入れのため帰宅、立ち会いを希望していましたが、予定日より少し早かっため予約があり休めませんでした。
看護師さんや助産師さんに励まされ強くなる陣痛に耐えました。
気持ちと感覚ではもう産まれそうなのに子宮口が完全に開くまでは頑張って下さいと言われ、何度も痛さで叫びました。
やっと子宮口が開き、分娩台にのり陣痛とともに力んで、休んでを繰り返し午後2時25分に元気な女の子が産まれました。
喜びと安堵と詰まってたものが出た解放感から笑みがでました。
その5分後には母と旦那さんに電話して報告しました。
産まれたての赤ちゃんの泣き声と姿を確認。
まだ大声で泣いていましたが綺麗に拭いてもらうどお地蔵様のような笑顔を見せてくれました。
はじめて抱っこしたときの感覚は今でも覚えています。
ベタに産まれてきてくれてありがとうと言ってました。
その後、ランチ営業を終えた旦那さんがやってきて嬉しそうに愛おしそうに抱っこしていました。
本当に幸せと思えた瞬間でした。
今回の妊娠を経て必要だったものは腰の痛みに骨盤ベルト、夜お腹が大きくなったらねぐるしいので抱き枕、陣痛室で飲むスポーツドリンクとウィダーインゼリー、飲み物につけるストローです。あと陣痛のときにお尻にあてるボールは個人的にいります。
次回は始めての子育て編です。
それではまたー!